シティーハンターグッバイ・マイ・スイート・ハートは、シリーズ放映が終わってから5年ほど経った1996年にTVスペシャルとして放映されました。
グッバイ・マイ・スイート・ハートの、キャスト、あらすじ、みどころをご紹介します。
TVシリーズや映画は見たけれど、TVスペシャルは見逃している方も多いかと思いますのでぜひこの機会にご覧ください。
Contents
「グッバイ・マイ・スイート・ハート」登場人物とあらすじ
シティーハンター「 グッバイ・マイ・スイート・ハート」のキャストやあらすじとややネタバレ。
キャスト
登場人物:冴羽獠、槇村香、野上冴子、海坊主、真風笑美、武藤武明(通称プロフェッサー)
シティーハンター4回シリーズのあと5年ほど経った1996年にTVスペシャルとして公開された。
警視庁の野上冴子と妹のRN探偵社麗香は、警視庁のトップである野上総司令官を父に持つ。
その野上総司令官が日本警察の指揮者としてゲスト出演しているところもポイント。
あらすじ
世界的なテロリスト武藤武明(以下プロフェッサー)が来日した。それは獠と1対1の対決をするために。
プロフェッサーは、獠や海坊主と同じく戦場部隊で戦い生き抜いてきた。湾岸戦争の最前線に送られ味方に裏切られたが生き残り司令官を殺害。
彼は、味方の大きな裏切りから過去を消し復讐の人生を生きることを選ぶ。
プロフェッサーは、護送中の爆弾専門家と連続殺人者を誘拐し新宿爆破を企む。
プロフェッサーは、劇団男役のトップの真風笑美の13年前に失踪した兄(血のつながりはない)だった。
プロフェッサーが獠に強い関心を示したように、獠もまたプロフェッサーに強い関心を示した。獠もプロフェッサーも、戦争の中で命からがら生き抜き、身近な人の死と裏切りと殺害の中で生きてきたからだ。
笑美が山手線の新車デモンストレーションの車掌として運転席に座ったさいに、爆弾のスイッチが入り、最終的に新宿の爆弾が爆発するように設定。
警視庁は、新宿を守るために獠と笑美と香の乗せた車両を見捨てる選択をする。
爆発物を作った者をとらえ爆発物を解体させようとするが失敗。
プロフェッサーは、獠と最後の闘いに挑む。
「グッバイ・マイ・スイート・ハート」みどころと感想
シティーハンター「 グッバイ・マイ・スイート・ハート」のみどころと感想
獠と同じ戦場で生きる
世界的なテロリストプロフェッサーは獠や海坊主と同じ、戦場育ちである。そのため双方で同じ匂いを感じている。
モラルもルールもない、常に命の危険にさらされ、仲間と、裏切りと、殺害の中で生きてきた。プロフェッサーが見てきた世界は獠が見てきた世界だったのだ。
妹の命さえも奪う
裏切られたプロフェッサーは、自分しか信用することができない。それは戦場で裏切られたことが原因である。裏切られたことが悪を生んだのかもしれない。
プロフェッサーは妹の命さえ奪うことに全く抵抗がない。妹の笑美に一番危険な山手線の車掌の椅子に座らせ爆弾のスイッチを入れさせるという役割を担わせるのである。
妹の笑美は、最後まで責任を果たそうとする
爆弾の椅子に座らされた笑美は、体力と精神的な限界から香と交代をすることに。
電車を降りることができたが、香だけを犠牲にできないこと、兄がどうなるかを最後まで見届ける責任を果たすために電車に残ることにする。
獠の信頼できる仲間たち
警察組織は最小の犠牲で済ませるために、獠たちが乗る車両を見捨てることにした。しかし海坊主と冴子、美樹の仲間たちが、懸命に彼らの救出に動く。
獠vsプロフェッサー一騎打ちの闘い
山手線で獠とプロフェッサー最後の一騎打ちの闘いが始まる。
闘いの中で初めて生きていることを実感した。死の間際に身をさらすことでしか生きてることを感じられない人間なんだ。俺たちは同類だ。
違うな、それはお前の限界なんだ。俺にはもっと大切なものがある。
プロフェッサーは、戦場で危険に身をさらされる瞬間にこそ生きる喜びを感じていたのでしょう。
しかし獠は否定します。闘いの環境は同じだったかもしれません。しかしプロセッサーはテロリストになり、獠は全く逆の道を歩むことになったのです。それを獠はそのようにしかいきれないのはお前の限界なんだと言ったのでしょう。
獠とプロセッサーの闘いは、獠の勝利で終わりました。
あんな奴がいたとはな、捨てたものじゃないなこの世の中も。
と言って亡くなります。
プロセッサーも、もし別の形で獠と出会っていたのなら、別の人生を生きるきっかけをもらったかもしれません。